今後の特別展一覧
白の魔法 ーモネ、大観も使った最強の色ー
画像:アンリ・ファンタン=ラトゥール《静物(花、果物、ワイングラスとティーカップ)》、1865年、油彩/カンヴァス、石橋財団アーティゾン美術館
2025年12月13日(土) ~ 2026年3月22日(日)
年末年始(12月29日~1月2日)のみ休館
9:00~17:00(入館は16:30まで)
一見すると白色に見えても実はさまざまな色が混ざっていたり、使う画材によっても風合いが異なるなど、絵のなかの「白」には、秘密が隠されています。他の色に比べて見過ごされがちな「白」は、実際には雪や雲、食器や衣装などモティーフの色としても、絵具をはじめ画材の色としても、絵画にとって重要な要素であり、古今東西の芸術家たちは、当時使用できる画材と技法を駆使し、独自の感性を用いて「白」を取り扱ってきました。本展では、西洋絵画、日本洋画、日本画、版画を取り上げ、さまざまな観点から絵画のなかの「白」を紹介します。
※本展の入館券でコレクション展示もご覧いただけます。
詳細はこちら※記載内容は予告なく変更になる場合がございます。
過去の展覧会
PARALLEL MODE: オディロン・ルドン―光の夢、影の輝き
画像:オディロン・ルドン《黒い花瓶のアネモネ》1905年頃、パステル/紙、岐阜県美術館蔵
2025年1月11日(土)~3月23日(日)
会期中無休
当館所蔵作家オディロン・ルドン(1840-1916)が活躍した19世紀後半から20世紀初頭は、技術革新や社会情勢の影響を受けて、芸術家たちが新たな技法や表現に挑戦した時代でした。本展では、ルドンの生涯と彼が生きた時代に焦点を当て、岐阜県美術館のコレクションを中心に、ルドンの版画、木炭画、パステル画、油彩画などを展覧し、伝統と革新の狭間で独自の表現を築きあげていくルドンの画業の全容を、日本との影響関係と併せて紹介します。
Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし
画像:高橋弘明《白猫》個人蔵
2025年4月26日(土) ~ 6月22日(日)
会期中無休
日本では、江戸時代に猫の飼育が一般化し、さまざまな肉筆画や浮世絵版画に登場するようになります。本展は、愛猫家の歌川国芳らによる猫が描かれた浮世絵版画を通して、猫の生態や歴史、人間との関係性を活き活きと解説し、単に「かわいい」だけではない、猫がいる社会の奥深さを改めて考えようとするものです。ねこLOVERSにはたまらない“猫あるある”を交えながら、ねこ愛たっぷりにその魅力をご紹介します。
junaida展「IMAGINARIUM」
画像:「IMAGINARIUM」(2022)🄫junaida
2025年7月5日(土) ~ 8月31日(日)
会期中無休
『Michi』『の』『怪物園』『街どろぼう』(すべて福音館書店)『EDNE』(白泉社)など、近年出版した絵本がいずれも話題の画家、 junaida(ジュナイダ、1978-)。ヨーロッパを思わせる謎めいた世界に、細密に描きこまれた人物や背景。鮮やかな色彩の中に、明るさと闇が共存する不思議な世界観が注目を集めています。本展はたゆまぬ冒険を続けるjunaida初の大規模個展(巡回展)です。400点超の作品により、空想世界の全貌をお楽しみください。
没後40年 鴨居玲展 見えないものを描く
画像:鴨居玲《教会》1976年、油彩/カンヴァス、笠間日動美術館
2025年9月13日(土) ~ 11月3日(月・祝)
会期中無休
2025年に没後40年を迎える鴨居玲(1928-85)の回顧展。戦後の奇才と呼ばれた鴨居玲は、人物を描いた作品を多く残しましたが、人間の形そのものというよりも、「人間の心と心の関係」に興味をもっていました。本展は、そうした彼の芸術の本質を探るものであり、自画像、酔っぱらい、恋人たち、教会など、鴨居の主要な主題ごとに紹介するのに加えて、陳舜臣の連載エッセイ『弥縫録中国名言集』のために描いた挿絵原画を特別に出品します。