オディロン・ルドン―光の夢、影の輝き
2025年1月11日(土) ~ 3月23日(日)会期中無休
9:00~17:00(入館は16:30まで)
モノクロから色彩の世界へ
当館所蔵作家のオディロン・ルドン(1840-1916)が活躍した19世紀後半から20世紀初頭は、技術革新や社会情勢の影響を受けて、芸術家たちが新たな技法や表現に挑戦をした時代でした。画業の前半では、空を飛ぶ目玉、人面を持つ植物など不可思議な題材を中心にモノクロームの色彩で表現し、後半生において、女性像や神話の一場面、花瓶の花などの題材を中心に色彩豊かに描いたことで知られるルドンも、そうした時代の風潮のなかで、同時代の芸術家、植物学者、文学者らとの交流を通して、自身の画風を確立しました。
象徴主義の画家としてその独特な世界観が取り上げられることが多いルドンですが、技法や画材にもこだわり、挑戦をした画家でもありました。本展では、ルドンの版画、木炭画、パステル画、油彩画など、岐阜県美術館のコレクションを中心に一堂に展覧することで、伝統と革新の狭間で独自の表現を築きあげていくルドンの画業の全容を紹介します。
展覧会概要
- 会 期
- 2025年1月11日(土) ~ 3月23日(日) 会期中無休
- 開館時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 会 場
- ひろしま美術館
- 主 催
- 公益財団法人ひろしま美術館、中国放送、中国新聞社
- 後 援
- 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、広島県教育委員会、広島市教育委員会、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送、FMちゅーピー76.6MHz、ちゅピCOM
- 協 力
- 日本航空、日本通運、損害保険ジャパン
- 企画協力
- 岐阜県美術館
- 協 賛
- 広島銀行
駐車場について
障がい者等専用駐車場のみとなります。ご来館の際は公共交通機関をご利用いただくか、自家用車の方は近隣駐車場をご利用ください。
入館料
一般
2,000円(1,800円)
高大生
1,000円(800円)
小中学生
500円(300円)
- ※( )内は前売または団体(20人以上)の料金です。
- ※未就学児童は無料です。
- ※本展の入館券でコレクション展示もご覧いただけます。コレクション展示のみの入館券は販売しておりません。
- ※障がい者手帳をご提示の方は、ご本人と同伴者1人が無料になります。
- ※65歳以上の方は1,800円となります。当日受付に年齢確認の出来るものをご提示ください。
チケット発売所
- ひろしま美術館
- 中国新聞販売所(取り寄せ)
- 中国新聞社読者広報部
- 広島市内の主なプレイガイド
- 画廊
- 画材店
- 書店
- ローソン・ミニストップ店内「Loppi」(Lコード:61476)
※12月13日(金)より前売券の販売開始 - セブン-イレブン(セブンコード:108-665)
※12月13日(金)より前売券の販売開始
割引
広島県立美術館×広島市現代美術館×ひろしま美術館 相互割引
「オディロン・ルドン―光の夢、影の輝き」の会期中、広島県立美術館、広島市現代美術館と相互割引を実施しております。本展と広島県立美術館、広島市現代美術館で同時期に開催中の特別展入館券(半券可)を各受付にご持参いただくと、当日の入館券が100円割引になります。詳しくは各館にお問い合せください。
※一枚につきお一人様、各館一回限り有効 ※所蔵作品展(コレクション展示)は対象外です ※割引の併用はできません ※最新の情報は各館にご確認ください。
広島市現代美術館
原田裕規:ホーム・ポート
2024年11月30日(土) — 2025年2月9日(日)
Perfume COSTUME MUSEUM
2025年2月22日(土) — 6月1日(日)
広島市現代美術館のホームページはこちら展覧会の内容と主な作品
印象派の画家たちとほぼ同世代のルドンですが、目に映る、移ろいゆく現実の光景を描いた印象派に対し、ルドンは自身が幻視した世界を描きました。石版画集の刊行など、当初は文学者たちからの注目をあつめたルドンですが、やがて、若手の画家や、収集家らとの新しい出会いを通して、画風や使う色彩を変化させていきました。前半生に集中的に作成した木炭画や版画から、後半生のパステルや油彩まで、変貌するルドンの世界をお楽しみください。
左画像:オディロン・ルドン《黒い花瓶のアネモネ》1905年頃、パステル/紙、64.8×57.5㎝、岐阜県美術館 以下すべてオディロン・ルドン作
《自画像》1867年、油彩/板、オルセー美術館
🄫 GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
《『エドガー・ポーに』 Ⅰ. 眼は奇妙な気球のように無限に向かう》1882年、リトグラフ/紙、岐阜県美術館
《蜘蛛》1887年、リトグラフ/紙、岐阜県美術館
《ポール・ゴビヤールの肖像》1900年、パステル/紙、岐阜県美術館
《窓》1906年頃、油彩/カンヴァス、岐阜県美術館
《アポロンの戦車》1906-07年頃、油彩/カンヴァス、岐阜県美術館
《花》1905-1910年頃、油彩/カンヴァス、岐阜県美術館
《眼をとじて》1900年以降、油彩/カンヴァス、岐阜県美術館
《ペガサス、岩上の馬》1907-10年頃、パステル/カルトン、ひろしま美術館
イベント情報
「オディロン・ルドン―光の夢、影の輝き」開催記念講演会
本展の監修者である高橋明也氏に、オディロン・ルドンについて語っていただきます。
- 演 題
- 「オディロン・ルドン―伝統と革新の狭間で」
- 講 師
- 高橋明也氏(本展監修者、美術史家、東京都美術館館長)
- 日 時
- 2025年3月2日(日) 14:00~15:30(開場は13:30)
- 会 場
- ひろしま美術館 事務棟地下講堂
- 定 員
- 80名程度(当日の先着順)
※聴講にはオディロン・ルドン展の入館券(半券可)が必要です。