戦中・戦後を通じて竹内栖鳳門下の中心人物のひとりとして京都画壇で活躍した日本画家。西洋画のリアリズムを取り入れた濃密な写実表現を確立しますが、しだいに単純化と装飾化を進め、むしろ日本の古典に根ざした新たな画境を開拓しました。戦後はその傾向をさらに強め、独特な花鳥画・静物画を描き続けました。
林檎
1962年 紙本, 額 44.0×38.1cm