ひろしま美術館

KAJIWARA Hisako

梶原 緋佐子1896~1988

一貫して官展で活躍した女性日本画家です。当初社会の荒波の中で必死に生きる女性の姿を描きましたが、昭和に入ると戦中・戦後と良家の令嬢や上品な夫人たちを鮮明な色彩と鋭い線描で描くようになります。京都に伝わる美人画の伝統を体現した最後の画家ともいわれ、長い生涯を絵筆一筋に生きた稀有な女性でした。

明粧

1959年 絹本, 額 186.0×98.0cm