大正・昭和と官展を中心に活躍した京都画壇に属する日本画家。その技量の確かさと精緻な観察に基づく写実に徹した花鳥画を描いて注目を集めましたが、昭和期に入ると形態の単純化と空間表現の平面化による装飾的な画風へと向い、明快な色彩と簡単明瞭な構図による清澄な画境に達したことで知られています。
鮎
1938年頃 絹本, 額 37.0×49.5cm
清秋
1955年 紙本, 彩色 39.3×59.7cm