二科展で活躍した洋画家で、画面構成への関心と濃密な情感を併せ持つ静物画、裸婦を描き、大正から昭和初期の洋画の頂点の一角を築きました。流麗な筆致で描かれた胴長の裸婦により、「裸婦の楢重」とも称されています。ガラス絵や、谷崎潤一郎『蓼喰う虫』などの挿絵を描き、また飄逸な随筆を残すなど多才な人でした。
地球儀のある静物
1925年 油彩,カンヴァス 47.0×68.3cm
帽子を冠れる自像
1928年 油彩,カンヴァス 52.8×45.0cm