ひろしま美術館

オーギュスト・ロダン1840~1917

 パリ警視庁下級官吏の子として生まれる。少年時代から絵画の才能を認められていたが、エコール・デ・ボザールの入試に3回失敗し、以後、建築装飾の職人となる。カリエ=ベルーズのもとで修行した後、イタリアを旅行し、ドナテルロやミケランジェロを研究して自己の道を見出す。帰国後まもなく、サロンに初入選した作品、《青銅時代》を制作し、翌年ブリュッセル、パリで展示された。その像は、人体から直接かたどりしたと間違って告発されるほど、当時の人々にとって、異常なほど写実的に見えたようだ。この写実性は《歩く人》《洗礼者ヨハネ》と続く。1880年、フランス政府から、パリ装飾美術館の表門の依頼をされ、《地獄の門》の制作にとりかかるが、3年以内という制作期限は延々と伸び、生きている間には完成することはなかった。この巨大な集合体から、個々の像を再制作し、《考える人》《イヴ》《接吻》のような強い情熱的な作品をブロンズや大理石や他の素材を使って様々なサイズで生み出している。1889年には《カレーの市民》、1898年《バルザック記念像》を制作するが、いずれの場合も依頼主との間にいさかいを起こし、スキャンダルとなっている。それは、伝統を打ち破り、モデルの内面までも洞察した動きの表現を追及したためであった。ロダンは印象主義的、象徴主義的な時代精神を追求し、彫刻に新しい革命をもたらした近代彫刻の始祖と見なされている。

オーギュスト・ロダン《バルザック記念像の頭部(習作)》
 

オーギュスト・ロダン
《バルザック記念像の頭部(習作)》

1897年 ブロンズ 50.0×48.0×40.0cm

Auguste RODIN
Tête de Balzac (Étude pour le monument Balzac)
bronze

 

オーギュスト・ロダン《カレーの市民(習作)》
 

オーギュスト・ロダン
《カレーの市民(習作)》

1885年 ブロンズ

Auguste RODIN
Étude pour les Bourgeois de Calais
bronze

 

オーギュスト・ロダン《腕を上げ、頭をそらせた踊りの型》
 

オーギュスト・ロダン
《腕を上げ、頭をそらせた踊りの型》

1875-76年 鉛筆・水彩, 紙 41.5×28.5cm

Auguste RODIN
Une forme de danse - levant le bras et se redressant la tête
pencil watercolor, paper

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