ひろしま美術館

マルチェロ・マスケリーニ1906~1983

 イタリアの彫刻家。古典的表現を志向しながらも、慎重にデフォルメを加えたり、形態を単純化した、繊細で優雅な裸婦像に特徴をもつ。
 ヴェネト地方のウディネに生まれる。幼い頃にトリエステに家族で移り住み、以後生涯この地で活動する。トリエステの工業学校で彫刻・装飾科に学ぶが、美術学校には進まず、ほとんど独学で彫刻の制作をはじめる。1930年代に入ると、ローマ、ミラノ、ヴェニスの展覧会に出品して、次第に注目を集めるようになった。当初は自然主義的な作風であったが、1950年頃ザッキンやブランクーシの造形に触発されて、形態は単純化され、リアリズムにとらわれない、より自由で大胆な表現があらわれてくる。以後も各種ビエンナーレや国際展で活躍、メダルド・ロッソ、アルトゥーロ・マルティーニに続くイタリア具象彫刻を代表するひとりとして注目される。晩年には、それまでの作風になかった荒々しさが見られるようになり、不規則で流動的な形態に、流木や裂け木をそのまま組み込むなど、60歳近くにしてさらに新たな道を模索し続けた。トリエステで没。77歳。

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マルチェッロ・マスケリーニ
《娘》

1970年 ブロンズ  121.0×59.0×28.0cm

Marcello MASCHERINI
Jeune fille
bronze

 

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