ひろしま美術館

アルベール・マルケ1875~1947

 ボルドーに生まれる。15歳の時、パリに出て装飾美術学校に入学。のちにエコール・デ・ボザールに移り、1897年からはギュスターヴ・モローの教室で学ぶ。同じ頃、モロー教室に学んでいたマティス、ルオーを知り、特にマティスとは終生の友情を結ぶ。1905年、マティスらと共に、フォーヴィスムの運動に参加するが、極端な感情の表出へと向かうことなく、どこかしら落ち着いたバランス感覚を残していた。また強烈な色彩の対比よりも、色彩のニュアンスを表現することを好み、フォーヴィスムの嵐が過ぎ去った後は、本来の性向を生かすべく各地の海岸風景をニュアンスに富んだ落ちついた色調で描き続けた。1915年、地中海の港町マルセイユに居を定める。またパリのアパルトマンにあるアトリエの窓から、パリの街を俯瞰した連作を制作するなど、マネやピサロら印象派の連作を想起させる仕事を行なっている。パリで没。

アルベール・マルケ《ポン=ヌフとサマリテーヌ》
 

アルベール・マルケ
《ポン=ヌフとサマリテーヌ》

1940年 油彩,カンヴァス  65.0×81.0cm

Albert MARQUET
Le Pont-Neuf et la Samaritaine
oil, canvas

パリで最も古い橋のひとつで、セーヌ河の中州シテ島にかかるポン=ヌフ。遠景の半円形の建物がサマリテーヌ・デパート、橋の中ほどにはアンリ4世の騎馬像が見える。この頃マルケのアトリエは、画面の手前に位置するアパルトマンの5階にあり、その窓からポン=ヌフを正面に望むことができた。

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