ひろしま美術館

スタニスラス・レピーヌ1835~1892

 印象派の周辺で活躍したフランスの画家。パリの風景やセーヌ河畔の光景を淡々とした画風で描いた風景画家として親しまれている。
 ノルマンディー地方カーンに生まれる。ほとんど独学で絵を学んだ後、1859年サロンに初入選、以来定期的に出品を続け、その出品回数は37回にもおよぶ。自ら「コローの弟子」「ヨンキントの信奉者」と称しているように、最初コローのアトリエに出入りし、コローの亡くなる75年まで指導を受けた。この頃、画風もコロー風で、霧にかすむ情景が多い。1870年代に入ると、次第に色彩は明るくなり、水面の反映や雲の描写などに光の微妙な感じを表現するようになる。これは、ヨンキントの影響と思われ、レピーヌに特徴的な空の表現と海に浮かぶ船のモティーフは彼から学んだものであった。この表現から、印象主義の先駆者のひとりと考えられているし、1874年第1回印象派展には自らの作品3点を出品している。
 しかし、基本的に孤独を好み、印象派展への出品も第1回展のみである。サロンにおいても、規則的に出品し続けたにもかかわらず、あまり注目されることはなかった。生涯貧しい生活を強いられてパリに没する。57歳。

スタニスラス・レピーヌ《パリ市庁舎河岸のりんご市》
 

スタニスラス・レピーヌ
《パリ市庁舎河岸のりんご市》

1884-88年頃 油彩,カンヴァス  112.5×168.5cm

Stanislas LÉPINE
Quai de l'Hôtel de ville et le marché aux pommes
oil, canvas

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