ひろしま美術館

フランチェスコ・クルラーディ1570~1661

 父はフィレンツェで画家をしていたタッデオ・クルラーディ。ジョヴァンニ・バッティスタ・ナルディーニのもとで修行をし、その後共同制作者となる。1590年にフィレンツェの美術アカデミー、アッカデミア・デル・ディセーニョに入会している。フィレンツェの教会やポルトガル王、富裕層などの顧客を持ち、宗教画家として多くの祭壇画を制作した。彼の作品は簡潔でありながら華やかな表現がなされており、人物は優雅で憂いを秘めた表情をしている。17世紀、すでに経済の発展の頂点を過ぎたフィレンツェでは新しい聖堂の建設や礼拝堂の増設はあまりなされなかったが、カーサ・ブオナロッティのギャラリー(1615-20年)、メディチ家の別荘(カジノ)の装飾(1622-23年)そしてトスカーナ大公妃マリア・マッダレーナがおこなったポッジョ・インペリアーレの装飾といった重要な絵画装飾に参加している。彼は工房で数多くの作品を生み出し、反宗教改革期の単純化された絵画表現と、17世紀に求められた豊かな視覚性に応える絵画表現とをつなぐ役目を果たした。

フランチェスコ・クルラーディ《聖家族》
 

フランチェスコ・クルラーディ
《聖家族》

17世紀前半 油彩,カンヴァス  128.5×104.3cm

Francesco CURRADI
Sacra Familia
oil, canvas

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