ひろしま美術館

シャルル・カモワン1879~1965

 マルセイユに生まれる。6歳の時画商の父親が亡くなり、母に育てられる。16歳で商業高校に入学。同時にマルセイユの美術学校へも通い、デッサンで一等賞のメダルをとる。 19歳でパリに出、国立美術学校に入学、ギュスターヴ・モローのアトリエで学ぶ。ここでマティスやマルケ等、後のフォーヴの画家たちと出会い、親交を深める。1900年、アルルで兵役につき、ゴッホが取り上げたと同じモティーフを描くようになる。その後間もなく、セザンヌの住むエクスに転任したカモワンは、度々、この老画家を訪問、その時に受けた忠告を生涯に亘って大切にした。生気あふれたファクチュール、厚く豊かな塗りは、若き日のカモワンが、プロヴァンスの伝統から生まれていることを示している。 1905年、サロン・ドートンヌに出品、“フォーヴ”の一員とみなされるようになる。その後10年位の間、カモワンはフォーヴの仲間と共に、ロンドン、フランクフルト、イタリア、コルシカ等に旅し、特にマルケとは南仏を、マティスとはモロッコを共に旅している。この間に、カモワンの色彩と光の表現は、ますます強くなり鮮やかさを増して行く。 1912年、パリのカーンワイラー画廊で個展、ニューヨークで開かれたアーモリー・ショーにも出品する。 1918年、マティスと共にルノワールを訪問、このルノワールとの出会いは、カモワンのスタイルに大きな変化をもたらすことになった。彼は、それまでの、セザンヌ的な構築的スタイルから、開放的な輝く色彩を画面に躍らせる方向へと向かったのである。それ以後の彼の作品は、現実の世界の印象派的なスケッチとアトリエでの構築的な習作との二種に分けられる。この感覚性と構築性との間のバランスが、時には大きな苦しみを画家に強いたことは、彼の手帖や読書ノートからうかがうことができる。 サロ・トロペのアトリエでは、窓から見える港やその地方の風景を描き、パリのモンマルトルのアトリエでは、静物画、ヌード、肖像画などを描いた。 1963年、マルセイユで「ギュスターヴ・モローとその弟子たち」と題する展覧会が開催されたが、カモワンは最後の生き証人であった。パリに死す。86歳

シャルル・カモワン《水浴》
 

シャルル・カモワン
《水浴》

油彩,カンヴァス  115.0×145.5cm

Charles CAMOIN
Baigneuses
oil, canvas

 

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